スイス・カジノ依存症対策 「ギャンブル行為、経過、依存と結果の実証的研究」(8)

スイスにおけるギャンブルとギャンブル依存症-ギャンブル行為、経過、依存と結果の実証的研究

BASS(Büro für arbeites-und sozialpolitische Studien)(訳: 労働と社会政策研究所)
スイス連邦ゲーミング委員会および連邦法務局の委任を受けて
Kilian Künzi, Tobias Fritschi, Theres Egger 共著 ベルン 2004年11月15日
日本語訳 平沼由紀子
用語/名称について(訳:)とあるのは意味を訳したもので、正式な用語/名称ではない。

現在とられているギャンブル依存症対策に関する連邦レベルの評価

■カジノへの入場禁止措置は、ギャンブル依存症の対策として、特に人々の巨額の金銭的損失を予防できるとして、効果的な手段と評価されている。
ただ欠点は、禁止すること自体に依存症の治療の効果はなく、また、措置を受けたギャンブラーは節制するとは限らず、他のギャンブルに移ったり、国外にさえギャンブルの場を移すことがある。

■ほとんどの専門家が、カジノ独自のSocial Concepts(訳: 社会的コンセプト)を評価している。ただしその効果の大小についての評価は一様ではない。Social Conceptsの適正化と、担当者の能力向上が求められる。

ギャンブル依存症のもたらす結果と副産物

■長い目でみれば、依存症的なギャンブルは、負債の拡大によってのみ継続可能なのである。言い換えれば、ギャンブル依存症の主たる結末の一つは、経済的困窮と大きな負債である。
現在カウンセリング中のギャンブル依存症の人々の約5分の1は、世帯の所得の100%かそれ以上をギャンブルで失っていた。また、92%は負債を抱えており、そのほとんどのケースで様々な相手から借金をしていた(配偶者、友人、親戚、同僚、金融機関等)。
多くが税金を滞納、未払代金を抱え、40%が強制執行や給与差押えの措置を受けている、または受けたことがある。17%がすでに破産の申請をしている。
個々のケースを集計したところ、1人当たりの負債額の平均は257,000フランと、かなり高かったが、勿論、個々の負債額にはかなりのばらつきがある。
1人当たりの負債額の中央値は40,000フランであり、その意味するところは、ギャンブルの問題でカウンセリングを受けている人の半数は40,000フランよりも低い額、半数はそれより高い額の負債を負っている、ということである。

■ギャンブル依存症は、その結果として、家族関係および家族のメンバー個々の発達に深刻な悪影響をもたらしている。
ギャンブル依存症に陥っている人の人間関係の特徴として、金銭的制約、不安定、自己欺瞞、失望があげられる。gambling problemsを抱える人々は別離や離婚率が平均値より高い。
カウンセリング中の人のうち4分の1弱が離婚または別離中であった。これはスイスの成人人口全体の7%に当たる。半数以上のケースで、ギャンブルが離婚または別離の原因、または主たる原因であった。
配偶者または共依存関係ある相手がセラピーに参加することが、成功するための重要な要素だというのが専門家の見解である。

■ギャンブル依存症に限ったことではないが、職に就くことが、社会へ統合される最も重要な機会の一つである。個別データを集計すると、ギャンブルでカウンセリングを受けている者のうち18%が失業中であり、一般の失業率よりもかなり高い。また、このうち93%のケースで、ギャンブルが失業の原因または主たる原因の一つであった。
しかしながら、gambling problemsを抱えている人のコンディションが就職に適してないわけではない。問題点が起きてしまう原因としては、睡眠不足、欠勤の傾向、素行不良が挙げられる。

■多重に障害がある状態は、依存症が引き起こすさまざまな症状なかでも注目を要するが、それぞれの原因と結果を特定する際には最大限の注意が必要である。
ギャンブル依存症が、他の症状を引き起こす可能性がある一方で、他の症状がギャンブル依存症を引き起こすこともあり得る。
1998~2001年の間に、ギャンブル依存症で入院治療または入院と通院を合わせた治療を受けた人のうち、ギャンブル依存症が主要な病名だったのは22%、唯一の病名だったのは僅か8%だった。
これらのうち78%は、いわゆる comorbidity(訳:共存症)であり、ギャンブル依存症と併せて、飲酒問題や抑うつ、人格障害や行動上の障害を抱えている。
カウンセリングサービスへ送付された質問表の結果によると、カウンセリング中の者の約4分の3には、依存性物質の乱用の問題がある(喫煙 60%、飲酒40%、違法薬物4%)、他に、摂食障害、睡眠障害、過剰な買春が挙げられる。
ギャンブル依存症を伴うcomorbidityの慢性化は、病弱な状態にもつながる。カウンセリング中の者のうち8%は既に長期間、病弱な状態である。

■過度のギャンブルによる負担を抱えた人は、抑うつ状態に陥りがちで、更には自殺を考えたり、実際に行動に移したりする。
複数のカウンセリングサービスから寄せられたデータによると、カウンセリング中の人々の21%が自殺の傾向を示しており、これは実に高い割合である。
ただし、ギャンブル依存症の者が実際に自殺を実行するリスクについては、専門家の意見は分かれるところである。入院治療を受けている人々の間では、明らかにリスクは高い。

■病的な状態のギャンブル依存症の人々が、高いパーセンテージで財産犯に訴えがちであることは、実証的データの示すところである。
ギャンブルの状況がエスカレートするにつれ、賭けに必要な金銭に工面は益々困難になる。
カウンセリングサービスからのデータによると、カウンセリング中の人々の15%が、横領や詐欺、窃盗、強盗などで訴追を受けている、または受けたことがある。
発覚していない事例や、家族内で起きた犯罪は当然、ずっと多いであろう。

カジノIRジャパン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. VIPバカラに新テーブル登場!

    オンラインカジノ ワイルドジャングルカジノ 【VIPバカラに新テーブル登場!】マックスベットは1万…

おすすめ記事

  1. ベラジョンカジノから【速報】です。   スマホで遊べることでも日本でも人気…
  2. エンパイアカジノで遊んでいて気になった点がいくつかあったので、サポートの方に直接きいてみました♪ …
  3. 40ドルベットでのプレイ中に獲得した無料ゲームの1スピン目に、スキャッター絵柄が5個揃い、合計ベット…

話題をチェック!

  1. 一般フロアで更にミニバカラであれば、日本のゲームセンター程度の額で参加できてしまうカジノの「バカラ」…
  2. 2015年1月で、マカオ全体の「いわゆるギャンブル」の収益が、8ヶ月連続で下落したと発表されました。…

アーカイブ

ページ上部へ戻る