スイス・カジノ依存症対策 「ギャンブル行為、経過、依存と結果の実証的研究」(9)

スイスにおけるギャンブルとギャンブル依存症-ギャンブル行為、経過、依存と結果の実証的研究

BASS(Büro für arbeites-und sozialpolitische Studien)(訳: 労働と社会政策研究所)
スイス連邦ゲーミング委員会および連邦法務局の委任を受けて
Kilian Künzi, Tobias Fritschi, Theres Egger 共著 ベルン 2004年11月15日
日本語訳 平沼由紀子
用語/名称について(訳:)とあるのは意味を訳したもので、正式な用語/名称ではない。

ギャンブルのコストと利益についての分析

■ギャンブルのコストと利益については、この長大な研究のなかで比較的短かくまとまった章となったが、我々が試みたのは、ギャンブルの利益、つまりギャンブルがもたらす新たな収益(歳入)と、ギャンブル依存症のコスト(財政的負担として算出する)の双方を明確化することであった。
最新のデータが総て入手可能であった2002年を分析の対象とした。

真に正確に、社会的コストと利益を算出する困難さを踏まえ、我々は、プラスかマイナスかの総括を目標にする事は控え、項目ごとの数量を明確化するにとどめた。
コストと利益を比較する際、先ず念頭に置くべきは、カウンセリングを受けている人々の特徴に関する章でも述べたことだが、ギャンブルの問題を抱えた人々が支援を求めるまでには、平均 5、6年かかっているという事実である。
このことは、現在カウンセリング中の人々に掛かっているコストと、今あるギャンブルの種類と量との間に相関関係を打ち立てることを非常に困難にしている。

分析の結果、我々は社会的影響を、”連邦政府”、”州/自治体”、”社会保障”、そしてこの3つに当てはまらないようなものは包括的に”社会”という、4つのレベルに区分した。

■スイス経済全体は、2002年に、ギャンブル産業から約7億フランの恩恵を受けている。
前述の4つのレベルそれぞれへの貢献は:
全体の49%、3億7,000万フランは、lotteryの収益によるチャリティーとして”社会”へと還元された。
”州”に対しては28%、2億1,300万フランの恩恵があった。このうち79%はlotteryおよびbettingからの歳入(lotteryのライセンス料、当籤金への課税)、13%はカジノの収入からの税収、8%はカジノ外のゲーミングマシンからの歳入であった。
スイスの”社会保障”に対しては12%、9400万フランの恩恵があった。このうちの99%であるカジノからの税収は、AHV Compensation Fund(訳:年金補償基金)へ、残りの約1%は失業対策費や失業保険の支払金へもたらされた。
10%、7800万フランが”連邦政府”レベルの歳入となった。このうちの97%はlotteryおよびbettingからの歳入(当籤金への課税、源泉徴収税)であった。

■一方で、スイスで可能になった様々なギャンブルが経済全体にもたらした、数量化可能なコストは約1億フランであった。
また、数量化できない社会的コストとしては,ギャンブル依存症が直接または間接的原因である心身症、離婚や離散、社会的資産の喪失、生活の質の低下が挙げられる。
様々な規制に必要なコストは、前述の社会的コストのわずか6%(550万フラン)で、その91%は州の、残り9%が連邦政府の負担である。

社会的コストの大部を占めるのはギャンブル依存症関連であり、2002年は94%(9,260万フラン)であった。そのうち76%(7,000万フラン)がギャンブル上の負債という形の社会的損失、19%(1,750万フラン)が失業補償、3%(270万フラン)が治療コスト、そして2%(240万フラン) が訴訟関連コストである。

したがって、2002年、スイス社会の4つのレベルにギャンブルがもたらした数量化可能なコストをまとめると:
”連邦政府”レベルには1%と、ごく僅かである。
ギャンブル上の負債という社会的損失が71%と最も多く、それを ”社会” 全体が負っている。
”州/自治体”は18%を、治療コスト、失業関連コスト、訴訟関連コストとして負っている。
そして残り10%は、スイスの健康保険組合、失業保険が負担している。
数量化可能なコストの規模や広がりに関する我々の推定は、国際的な研究で推定されているものと一致した。

■ギャンブルのコストと恩恵を比較すると、一見して明らかなことに、数量化可能な恩恵はコストをはるかに上回る。恩恵は、ギャンブル依存症がもたらすコストの約7倍である。
ただし、数量化できないさまざまなコストが重いのは確かである。
各人が特定の個人的利益を守るための金銭的コストを最大幾らまで負担する意志があるか、を算出することにより、このようなコストを少しでも数量化し、ギャンブルの恩恵とコストのより実際的な比較が可能になるであろう。

カジノIRジャパン

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